ブログサイトを使って副業・ビジネスで稼ぐ(アフィリエイトのしくみ)
ワードプレスでブログサイトを個人で利用したいのは、何より稼ぎたい、という目的が圧倒的ですよね。稼ぐ方法として、自分の商品を売る、という場合もあるでしょうが、自分の商品を持たない人でも稼げるアフィリエイトは、副業でもお勧めの方法です。
でも始めるためには、
- ワードプレスを立ち上げる(サーバーやドメインの準備・ワードプレスのインストールなど)
- ブログサイトの制作(ワードプレスの設定・テーマを選定・サイトの最低限のデザイン)
- ブログ記事を書く
- 収益を上げるためのしくみをつくる
・・・と、初心者にとっては、いくつも超えねばならないハードルがあります。
これだけのハードルを越えるためには時間も努力も必要ですが、そもそも”なぜ稼げるのか?”、”どんなしくみを作ればよいのか”といった全体像を把握しておくことは、間違った方向へ努力をしないためにも大切ですよね。
本記事は、アフィリエイトをモデルにして、”Webサイトにおける稼ぐしくみ”を解説していきます。
アフィリエイトのしくみ
まずは、アフィリエイトのしくみ簡単に紹介します。アフィリエイトとは、自分以外の商品をブログ記事などのWebサイトで紹介することで、紹介料として報酬を受け取れるしくみです。以下の図の通りです。

広告主・ASP・アフィリエイターの関係(黄色の矢印の流れ)
商品販売者(アフィリエイトでは広告主とも言います)は、ASPと呼ばれる広告代理店に広告依頼を出します。
ASPは、Webサイト運営者(アフィリエイターとも呼びます)に広告コードを提供します。
アフィリエイターはWebサイト内に広告コードを記述して広告を表示します。
ユーザーの動き(青い矢印の流れ)
Webサイト内を訪問したユーザーが広告をクリックすると、広告主の商品販売ページが表示されます。ここでユーザーは直接広告主に代金を支払い、商品の提供を受けます。
お金(報酬)の流れ(赤い矢印の流れ)
ユーザーから商品の代金が支払われると、広告主は報酬としてASPに広告料を支払います。ASPは一部手数料を取ったあと、報酬としてアフィリエイターに支払います。
ちなみにここでは商品の購入に対して報酬が発生する、と説明しましたが、広告主の意向によっては、ユーザーが単に会員登録する、とか、資料要求のためメルアドを登録する、といった場合でも報酬が発生するものがあります。
Webサイトの集客の3つの方法
Webサイトで何かを販売するためには、まず集客しなければなりません。アフィリエイトに限らず、一般的にWebサイトへの集客には、広告を使う・SEOを使う・SNSなど他のメディアを使う、の3つがあります。

もちろん、集客するだけでなく、集客したユーザーがモノを購入する、”成約”にまで至らないと稼ぐことができません。
集客・成約のしくみについて、アフィリエイトサイトを例として、それぞれ順番に説明していきます。
広告を使って集客する場合

広告を使う場合は、広告をクリックしたユーザーを、売りたい商品の紹介ページ(一般的にランディングページと呼びます)へ直接誘導します。
ランディングページ内で販売者サイト(広告主のサイト)を紹介してユーザーが商品を購入すると、あなたへ報酬が支払われます。
メリットとしては、広告から直接ランディングページへ誘導できるのでランディングページ1ページさえあれば、集客用のブログ記事は必要ありません。したがって、あなたがランディングページを公開して広告を打てば、即日集客することが可能です。
デメリットとしては、当然ですが、広告費がかかります。したがって稼ぐためには、
報酬額>広告費+その他の経費(サーバー代など)
が必要条件となります。逆にこの条件さえ満たせることがわかれば、何度も広告を打つことで、稼ぎ続けることが可能です。しかしそのためには、
- ユーザーのクリック単価の低い、広告費の価格の割に、反応のよい広告であること
- ユーザーに商品の魅力をうまく伝えることができるランディングページであること
- 販売者ページ(広告主のサイト)で、ユーザーが購入しやすいこと(わかりやすく、購入方法が簡単)
といったハードルを越える必要があるでしょう。最後の販売者ページについては、あなたがコントロールすることはできませんので、あまり販売実績のない広告主を選定しない、ということも条件に入るかもしれません。
広告としてメジャーなのが、PPC広告です。Googleで検索すると検索の一番上位に”広告”と書かれたWebサイトが表示される、あれです。ほかには、Facebook広告などのSNS広告が手軽で使いやすいです。
広告を使わずに集客する場合
では、広告を使わない場合を考えてみましょう。SEOや他のメディア(SNSなど)からの集客と成約のしくみです。

広告を使わない場合は、広告の代わりに、集客用のブログ記事が必要と商品紹介ページ(ランディングページ)が必要となります。
さらに、集客用のブログ記事にたどりついたユーザーを、さらにランディングページへ誘導する、というWebサイト内のしくみも必要です
もちろん、Google検索やSNSから、売りたい商品の紹介ページ(ランディングページ)に直接たどりつくユーザーもいますが、検索キーワードとして直接商品名を入力する、いわゆる”今すぐ客”でなければたどりついてくれません。
また商品名で検索するユーザーは、通常、直接その商品の販売者のサイト(広告主のサイト)に行ってしまったり、他の強い販売サイト(amazonとか楽天など、および、あなたより上位表示されるアフィリエイトサイト)に流れていってしまいます。
したがって、ランディングページとは別に、集客用のブログ記事を量産して集客し、そこからさらにランディングページへ誘導する、必要があるのです。
メリットとしては、広告費がかからないということです。
しかし、デメリットとしては、集客用ブログ記事を量産して、それがGoogle検索で上位表示される必要があり、報酬を得るまでに時間がかかる、という点が一番大きいでしょう。ほかには、集客用ブログ記事から商品紹介ページ(ランディングページ)へうまく誘導する工夫が必要、ということもあります。
この集客に時間がかかる、という点をカバーするのがSNSです。
SNSは、”こんな記事を投稿をしました”と自分で紹介するだけでなく、記事を見た第3者がおもしろい、と感じてくれれば、拡散してくれることです。
しかし、SNS段毒では、SEOに登録されないことと、SNSの情報はタイムライン的に流れてしまう、という特性があるため、継続性が低いという弱点があります。したがって、SNSによる集客は、あくまでSEO集客の補助的なものと考えましょう。
SEO集客の一番の強みはファン化とブランド化
このように、時間も手間もかかるSEO集客ですが、広告費がかからない、というメリット以外に大きなメリットがあります。
それは、あなたのブログ記事によって、ファンが生まれ、あなたのWebサイトがブランド化していくことです。
もちろん、集客用のブログ記事の内容・質にもよります。
集客用の記事というのは、売り込むことを主眼に置かず、検索エンジンで検索したユーザーのキーワードに沿った解決法を提示する、役に立つ記事であること、が必要です。
役に立たない記事は、そもそもGoogleで上位表示されないからです。
このようにユーザーに役に立つ記事を量産していくと、専門性や権威性など、あなたのWebサイトの信頼度があがっていき、ブランド化していくわけです。
そうなると、信頼できるあなたが紹介した商品であれば、売れる確率が高くなっていくわけですね。しかも長期にわたって、稼ぐことができるWebサイトとなるでしょう。まさに資産ですね。
ですから、目指すは、”ブランド化”なわけです。
成功に一番必要なのは根気と情熱
しかしながら、そこにまでたどり着くためには、役に立つ内容のブログ記事を量産する、という根気と情熱が何よりも必要です。
何も稼げない状態でも、3か月~半年、場合によっては1年かかって記事の執筆を継続していく精神力が必要なんですね。多くのアフィリエイターは、そこに至るまでに挫折してしまうのです。
記事執筆代行業者も併用する
どうしても自分で記事を書くことが億劫だという人は、代筆業者を使ってみるのもありです。
クラウドサービスで代行者を探すのもありですが、スキルにばらつきがあって育てるにも時間がかかります。そこで次のような代行業を使ってみるとよいでしょう。
広告とSEO・SNSをうまく併用しよう
とはいえ、なかなかそこまで到達するには、何度も言いますが時間と根気が必要です。例え少額でも収入があるならば、継続していくモチベーションをキープできるでしょう。
したがって私は、広告も併用していくことをお勧めします。特に開設した初期は、全くWebサイトへの訪問者はない(あなたがSNSでインフルエンサーであれば別ですが・・・)でしょうから、黙々と集客用記事を量産するしかないのですね。しかも、この記事が魅力的かどうかもわからない状態なわけです。
でも、広告を打てば即日集客できます。そこで成約率が低ければ、ランディングページ(商品紹介ページ)を書き換えて適正化する、ということができます。そうすれば少しは収入もできて、モチベーションも上がってくるでしょう。
また、先にランディングページを適正化しておくことで、SEOからの流入が始まったときの成約率も高くなります。
まとめ
以上、アフィリエイトを例にとって、Webサイトにおける集客と成約のしくみについて解説してきました。
アフィリエイトというと、SEOを使った集客ばかりに目がいきがちですが、広告もうまく併用して継続して育てていことが大切ですね。
お気づきかと思いますが、アフィリエイト以外の自分の商品をWebで売る場合においても、基本的な考えとしくみ作りは同じです。
企業サイトなどの場合は、自社製品の紹介ページ以外にもQ&Aのページや、困ったときのお問合せページ、クレームの受け付けページなども設けるのが個人のブログサイトとの違いですが、Webでの集客・成約、という点においては同じです。
アフィリエイトなどWebでの販売を始める前には、ぜひ頭に入れておきたいところです。
ワードプレスを使ったブログサイトの制作や副業・ビジネスへの応用方法・しくみつくりについては、私の下記の書籍にて詳しく紹介していますので参考にしてみてください。