クラシックエディターで書いた記事をブロックエディター(Gutenberg)で編集する手順を公開
ブロックエディターの便利さに慣れると、もはやクラシックエディターには戻れません。
私もすっかりブロックエディターに慣れた今、たまに過去にクラシックエディターで書いた記事を更新するとき、『あれ?ブロックエディターだと簡単にできるのにな。』と不便さをあらためて感じます。
そこで本記事では、過去にクラシックエディターで書いた記事をブロックエディターへ変更する方法・手順について解説します。
クラシックエディターで書いた記事をブロックエディターで編集するときの
・前提となる投稿設定
・ブロックエディターに変換するときの注意点
・実際の手順
ブロックエディター化するための前提となる投稿設定
クラシックエディターで記事を書いている場合は、おそらくブラグインClassic Editorが有効化されている状態だと思います。
そのときの投稿設定が次のようになっていることを確認します。
①ダッシュボードメニュー 設定>投稿設定 を開く
②エディターの切り替え許可を”はい”にしておく
もちろん、画面の下までスクロールして設定の保存をしておいてください。
ブロックエディター化するときの注意点
クラシックエディターで書いた記事をブロックエディター化する上での注意点です。
- いったんブロックエディター化した記事をクラシックエディターに戻すのは難しい。
(不可能ではありませんが、うまくいかない場合があります) - 見出し・段落・リスト(箇条書き)・画像といった基本となるコンテンツは、問題なく各ブロックに変換されるが、その他のコンテンツ(表、広告などHTMLでベタ書きしたコンテンツ、その他テーマに依存した囲み記事など)はブロック化後に再度入力しなおす必要がある。
- クラシックエディターで作成した余白([Enter]キーの繰り返し入力で作成した余白)は、無視される。したがって、あらたにスペースブロックで余白を整える必要がある。
上記の中で一番問題なのは②でしょう。
使用しているテーマにもよりますが、テーマ依存の装飾を使用している場合、レイアウト崩れが出たり、装飾そのものが消えたりする可能性があります。もちろん、テーマ自体がブロックエディター対応もきちんと考えられていれば全く問題ないこともありえます。
したがって不安な場合は、プラグインduplicate postなどで記事を複製してから、ブロックエディターへの変換お試しをしてみることをおすすめします。
実際にブロックエディター化する手順
手順そのものは簡単です。
- クラシックエディターを開ける
- ブロックエディターに切り替える
- ”ブロックへ変換”をする
- スペーサーブロックで余白を整える
実際に例を示しながら手順を紹介します。
①クラシックエディターを開ける
編集したい記事をクラシックエディターで開けます。
②ブロックエディターに切り替える
画面右の項目エディターで”ブロックエディターに切り替え”をクリックします。
すると、記事の本文全体が”クラシックブロックに格納された状態”に変化します。
これがどういう状態なのかを図示すると次のようになります。
③”ブロックへ変換”をする
クラシックブロックの上部に表示されている”ブロックへ変換”をクリックします。
すると、記事本文の各要素がブロックに変換されます。
これを図にすると次のようになります。
クラシックブロックの1つしかブロックがなかった状態から、複数のブロックに分かれます。
・段落として書かれていた文章は段落ブロックに、
・見出しとして書かれていた文章は見出しブロックに、
・画像は画像ブロックに、
と自動的に適正なブロックに変換されるわけです。
④スペーサーブロックで余白を整える
各ブロックの間はまったく余白がない詰まった状態です(クラシックエディターの余白は無視)。
スペーサーブロックを挿入して余白を適度に入れ、読みやすい記事に整えます。
ちなみに、スペーサーブロックはブロック一覧の”デザイン”にあります。
挿入したスペーサーブロックは、マウスで掴んで上下に動かすだけで余白の高さを調整できます。
私の場合、見出し2の余白は40pxと決めて、作成した余白をブロックのコピーで各見出し2の前に挿入していきますので、作業時間はさほどかかりません。
うまく変換できなかったブロックは再入力する
以上でブロックエディター化は終了ですが、ブロックエディター化するときの注意点②でも書いたように、一部うまく変換されないブロックがあります。これらを必要に応じて再入力します。
例えば、HTMLでベタ書きした広告は、ブロックエディターに変換後なぜか段落ブロックの中に入ったりします。
そこで、このようなブロックは削除して、カスタムHTMLブロックで広告を挿入しなおすのがよいでしょう。
まとめ
クラシックエディターで作成した記事をブロックエディターに切り替える方法と注意点について解説してきました。
解説手順そのものは
- クラシックエディターを開ける
- ブロックエディターに切り替える
- ”ブロックへ変換”をする
- スペーサーブロックで余白を整える
と非常に簡単です。
ただし問題となるのは、テーマ独自の装飾などの場合、うまくブロックに変換されない場合があることです。不安な場合は、プラグインduplicate postなどで記事をコピーしてトライすることをおすすめします。
私は現在この方法で、2019年以前にクラシックエディターで作成した記事は、順次ブロックエディター化していってます。
ブロックエディター化すると、レイアウトを簡単に変更したり、カラムブロック化して見やすくするなど、いろいろと見やすい記事にアップデートすることができます。
あなたの古い記事もブロックエディター化をおすすめします。
ブロックエディターの取り扱いに慣れていない方には、次の記事がおすすめです。