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人気無料テーマLightning G3の特徴(メリット・デメリット)とG2との違い

当サイトでもワードプレス習得セミナーに使用している人気の無料テーマLightningですが、2021年5月リリースのバージョン14.xから大幅にリニューアルされてG3(ジェネレーション3)となりました。

従来のG2(ジェネレーション2)も引き続き使用可能ですので、バージョン13.x以前のLightnngでサイト制作した方でも引き続きサイト運用は可能です。

とはいってもやはりG3の特徴・メリットやG2との違いも気になりますので、まとめてみました。

テーマLightningとは

株式会社ベクトル社が提供するワードプレスのテーマで、ワードプレス公式ディレクトリに登録されていることから信頼度が高く人気のテーマです。

ワードプレス公式ページからダウンロードできるのは無料版Lightningですが、より多機能の有料版も準備されています。したがって気軽に始めることができて、機能に物足りなさを感じたらいつでも有料版にアップグレードできる、というわけですね。

Lightningはブログサイト用にも使用できますが、会社や企業・団体のビジネスサイトなど堅実なサイトやかっこいいデザインづくりに向いているといえるでしょう。

公式サイトを見ると、”ビジネスサイトが5分でできる!”というLightningクイックスタートも準備されているのがわかります。

ちなみに5分でできあがるというデモサイトはこちらです。

またWordPress.orgの公式テーマLightningのページを見ると1日あたりのダウンロード数がG3リリース後大幅増加しているのがわかります。

ダウンロード数推移

Lightning G3の開発背景

G3リリースの理由を公式テーマで確認すると次のように述べられています。

2015年にリリースしたLightning。5年以上開発を続ける中で、既に主流でなくなった機能や使わなくなったファイルも互換性を維持するために数多く残す必要がありました。結果としてサイト表示に時間がかかったり、ファイル構成が複雑で解読しにくいなどの問題を抱えていました。

そこで、古い機能・互換処理のためのコードを削除し、CSS構造を大幅に見直し一新!

Lightning G3として生まれ変わりしました

Lightning公式サイトより

近年、特にブロックエディターがリリースされてからのワードプレスの進化は目を見張るものがありますよね。

Lightningに限らず、クラシックエディターが主流の頃にリリースされたテーマの中には、今じゃブロックエディターを使えば簡単にできちゃうよね、という便利機能のために動作が重くなっているものがあります。

だからG3のリリースは正常進化といえるでしょう。

主な変更点を具体的にあげると次の通りです。

  • CSS構造を大幅に改善(カスタマイズしやすいように)
  • 部分的に改変しやすいようにテンプレート構造を見直し
  • 古い機能を削除してテーマファイルの可読性を改善
  • 結果的に表示速度が改善(古い機能の削除、CSSやJavascriptの見直しによる)

むむむ・・・古い機能を削除というのが気になるでしょうが、後ほど説明していきましょう。

G2とG3の住み分け方法

まず認識しておかねばならないのは次の事実です。

G2とG3には互換性がない

なので、テーマのアップデートや新規インストールでは次のような仕組みにより住み分けが可能となっています。

  1. G2で運用中のテーマをアップデートしてもG2のまま
    (もちろんG3で運用中の場合はG3のままアップデートされます)
  2. 新規インストールの場合はG3としてインストールされる
  3. G2とG3の切り替えはテーマカスタマイザーでできる

だから従来のG2ユーザーの方もテーマのアップデートはしても大丈夫というわけですね。

G2とG3の切り替え方法

G2とG3の切り替えは次のように実施します。

注意事項

すでに説明のとおり、G2とG3には互換性がありません。特にPHPやCSSでカスタマイズしているサイトの場合は切り替えはしない方がよいでしょう(後述参照)。

切り替えたい場合は事前にバックアップを取っておきましょう。できれば運用中の本番サイトで実施する前に、ローカル環境でテストするのがよいでしょう。

1.ダッシュボードメニュー 外観>カスタマイズ>Lightning機能設定 と進める

2.Lightning機能設定の画面で切り替え作業を実施

①Generation2またはGeneration3と表示されているボックスをクリック
②ドロップダウンからGeneraion2またはGeneraion3を選択して表示を切り替え
③”公開”をクリック
④”ページを再読み込みする”をクリック

G2G3切り換え手順

以上で切り替え終了です。

G2とG3の切り替えがうまくいったか不安な場合は、このままウィジェット画面を見れば確認できます。

ダッシュボードメニュー 外観>カスタマイズ>ウィジェット の画面

G2G3の切り替え確認方法

G2にあった”トップページコンテンツエリア上部”がG3では廃止されているので見分けがつきます(後述参照)。

テーマファイルはG2とG3では異なる

このようにバージョン14.x以降のLightningでもG3だけでなくG2も使える仕様となっています

テーマファイルを見ると、次のように_g2と_g3の2つのディレクトリが存在していて、それぞれがstyle.cssやfunctions.phpおよびテンプレートファイルなどのテーマ構成要素を持っているのです。

テーマディレクトリ

これらのファイルをカスタマイズする場合は、_g2と_g3とを間違わないように注意が必要ですね。

G3の特徴とメリット(G2との違い含む)

Lightningはワードプレスの元々のコンセプト通り『デザインはテーマ、機能はプラグインに任せる』という思想で制作されています。

したがってG2と同じくG3もLightning必須プラグインを使うことが前提であることに注意しましょう。

Lightning必須プラグイン
  • VK All in One Expansion Unit
    ・・・通称ExUnitと呼ぶ。SEO強化設定、OGP・SNS連携、カスタム投稿マネージャー、ウィジェット管理など様々な機能を追加できる。
  • VK Blocks
    ・・・ブロックエディターの拡張機能。独自ブロックを追加してくれる。
  • VK Block Patterns
    ・・・ブロックパターンを登録・管理することができる

G3では2種のデザインスキンが選べる

2つのデザインスキンが切り替え可能です。

  • OriginⅢ・・・デフォルトのデザイン
  • Plain ・・・・OriginⅢから独自デザインに不要となりやすいCSSを省いたもの

したがって、自分でCSSを使ってばりばりカスタマイズしたい、という場合はPlainの方が使い勝手がよいでしょう。

デザインスキンの切り替えは、ダッシュボードメニューの外観>カスタマイズ>Lightningデザイン設定 で実施できます。

”トップコンテンツエリア上部”の廃止

G2とG3の切り替え手順のところでも触れましたが、G2では設定されていたウィジェットエリア”トップコンテンツエリア上部”がG3では廃止されました。

このウィジェットエリアを使えば、フロントページの1stビュー画像の真下にウィジェットを設置できます。

そこでG2の時代には、Lightning(+専用ブラグイン)で準備されている独自ウィジェットを使ってフロントページによく見られるコンテンツを設置するのに便利でした。

例えば、画面いっぱいに広がって表示される全幅タイトル、会社やお店のコンセプト・特徴を並べてアピールするPRブロック、カスタム投稿タイプを含めた記事の一覧の設置などです。

トップページコンテンツエリア上部の使用例
トップページコンテンツエリア上部の使用例(ウェブチル開催のセミナーより)

しかし、ブロックエディターが進化した現在、これらのほとんどはブロックで作成できるうえ、ウィジェットを使うよりも自由度が高いコンテンツを表現ができるようになりました。

こうした背景から不要な機能は削除する、というG3のコンセプト通り廃止されたわけです。

”トップコンテンツエリア上部”を引き続き使用するには

G3でも”トップコンテンツエリア上部”を使用する方法はこちらで紹介されています。

ブロックエディターが苦手なので引き続きウィジェットを使ってフロントページのコンテンツ作りをしたい、という人には嬉しいですね。

要約すると、functions.phpに次のコードを記述するだけで使えるようになります

function my_lightning_widgets_init_home_top() {
	register_sidebar(
		array(
			'name'          => __( 'Home content top', 'lightning' ),
			'id'            => 'home-content-top-widget-area',
			'before_widget' => '<div class="widget %2$s" id="%1$s">',
			'after_widget'  => '</div>',
			'before_title'  => '<h2>',
			'after_title'   => '</h2>',
		)
	);
}
add_action( 'widgets_init', 'my_lightning_widgets_init_home_top' );

function my_lightning_widgets_add_home_top() {
	if ( is_front_page() ) {
		if ( is_active_sidebar( 'home-content-top-widget-area' ) ) {
			dynamic_sidebar( 'home-content-top-widget-area' );
		}
	}
}
add_action( 'lightning_main_section_prepend', 'my_lightning_widgets_add_home_top' );

上記の最終行にある'lightning_main_section_pretend'はLightningが独自に準備したアクションフックです。このおかげでテンプレートファイルの編集ではなくfunctions.phpへの追記でウィジェットエリアを追加できるのです。

このようにカスタマイズしやすいようにアクションフックが準備されているのもLightningの特徴です

デフォルトではフロントページは1カラム設定

G2ではデフォルトのフロントページは2カラムですが、G3では1カラムとなっています。これも最新のwebサイトのトレンドに合わせたものです。

カラム数はテーマカスタマイザーで変更可能です。

外観>カスタマイズ>Lightningレイアウト設定>カラム設定 で各ページのカラム数の設定
外観>カスタマイズ>Lightningレイアウト設定>サイドバー設定 でサイドバーの位置と固定設定

カラム数の設定は次のページ種ごとに設定できます。

  • トップページ
  • 検索ページ
  • 404ページ
  • アーカイブページ(各ブログ一覧表)
  • 個別投稿ページ(投稿と固定ページおよびメディアページ)
カラム設定
カラム数の設定
サイドバー設定
サイドバーの位置と固定設定

個別ページのページヘッダーとパンくずリストの非表示も廃止

G2ではページヘッダーとパンくずリストの非表示設定ができましたが、G3では廃止されました。

どうしても非表示にしたい場合は、カスタムCSSで対応可能です。

/* ページヘッダーを非表示に */
.page-header { display:none; }
/* パンくずリストを非表示に */
.breadcrumb { display:none; }

PHPやCSSでカスタマイズする場合にもG2とG3で互換性はない

PHPやCSSを使ってカスタマイズしている場合、G2⇒G3への切り替えは特に注意が必要です。

  • 各HTML要素のクラス名がほとんど変更されている
  • テーマ独自のアクションフック名・フィルターフック名が変更されている
  • テンプレートファイル構成が変更されている

こういった点からも、G2で運用中のサイトはそのままG2のままにしておくか、G3を使いたい場合は切り替えでなくゼロから作り直す方がよいと判断します。

有料版テーマLightningも見直された

有料版プランも変更となりました。

G2までは有料版としてテーマLightning Proがありましたが新規販売は終了となり、Lightning G3 Pro Unitという有料プラグインに移行しました。

従来は無料版テーマのG2と有料版テーマLightning Proでテーマが分かれていたため、無料から始めて途中で有料版に切り替えるにはひと手間必要でしたがLightning G3 Pro Unitの場合はプラグインなので有効化するだけで簡単に無料版からのアップグレードができます

このプラグインLightning G3 Pro Unitは単体での販売でなく、BK Blocks ProなどがセットになったLightning G3 Pro Packとして販売されており、1年、3年、5年により金額の異なるサブスクリプションとなっています。

Lightning G3 Pro Packは2022年11月22日までで販売終了となり、あらたにVektor Passportとなりました。Lightning G3 Pro Packを現在使用中のユーザーは自動的にVektor Passportとなります。

内容としては、従来のLightning G3 Pro Packと同様、プラグインLightning G3 Pro UnitとプラグインVK Blocks Proが同梱されるほか、あらたにVKパターンライブラリの中のプレミアムパターンが使い放題という特典つきで価格は従来と同じ!という太っ腹な有料プランとなっています。

Vektor Passport 1年ライセンス9,900円
(税込)
Vektor Passport 3年ライセンス26,400円
(税込)
Vektor Passport 5年ライセンス39,600円
(税込)
※価格は2022年11月24日現在のものです
Vektor Passportに含むもの
  • テーマ機能拡張プラグインLightning G3 Pro Unit
  • ブロック追加プラグインVK Blocks Pro
  • プレミアムパターンライブラリ
  • テーマLightning Pro(旧製品)
  • ライセンスキー

VK Blocks Proは、無料版Lightningの必須プラグインであるVK Blocks の有料版なので、有料版Lightningの機能を十分発揮する上では必須のプラグインだといってよいでしょう。

Vektor Passportはサブスクリプションですが、ライセンス期間を過ぎても使用できなくなるわけではなく、アップデートやフォーラム書き込みによるサポートが受けられなくなるだけです。

ライセンス期間は自動延長されるわけではないので、期間終了後、再度サポートを受けたいと思ったときに再契約すればよいでしょう。

Lightning G3のデメリット

従来のG2を使用してきた方がクラシックエディター派でブロックエディターに慣れていない場合は、G3に移行するメリットはあまり感じないかと思います。

そういう場合は、引き続きG2の環境で使用するのがよいでしょうね。

ただ、これからワードプレスを始める、とか新規でサイトを立ち上げるという場合は、せっかくなのでブロックエディターの使い方の習得も含めてG3を使用することをおすすめします。

ブロックエディターは確かに2018年末のリリース当初は使いにくいものでしたが、現在ではコンテンツ制作だけでなくブログ記事の執筆も含めてクラシックエディターよりも使いやすく速く制作できるようになりました。

まとめ

Lightning G3の特徴・メリットをG2との違いも含めて紹介してきました。まとめると以下の通りです。

  • Lightningはversion14.x以降G3となりテーマの構造が見直された
    (テーマ構造の見直しに伴う不要な機能の削除、CSSやJavascriptの見直し。結果としてカスタマイズ性の向上と高速化が図られた)
  • G2とG3に互換性はない
    (テーマファイルも異なり、クラス名やフック名およびテンプレート構成も異なる)
  • G2とG3の切り替えはテーマカスタマイザーで可能
    (G2で運用中サイトではアップデートしてもG2のまま、新規インストールの場合はG3となる)
  • G3ではデフォルトのスキンのほかにカスタマイズしやすいPlainスキンも選択できる
  • G3ではウィジェットエリア”チップコンテンツエリア上部”が廃止された
    (functions.phpへのコード記述で使用は可能)
  • G3のフロントページはデフォルトでは1カラムレイアウトである
    (もちろんページごとにカラム数の変更設定はできる)
  • G3では個別ページのページヘッダーとパンくずリストの非表示が廃止となった
    (必要ならCSSの記述で可能)
  • 有料版はG3からプラグインLightning G3 Pro Unitとなった
Vektor Passport(ライセンス期間1年)
Vektor Passport(ライセンス期間3年)
Vektor Passport(ライセンス期間5年)

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