プラグインXML Sitemapsの代わりにXML Sitemap&Google Newsを使ってみた
XML SitemapをGoogleに通知するのによく使われているプラグインXML Sitemapsがワードプレス公式ディレクトリから削除されたので、代わりにXML Sitemap&Google Newsを使ってみました。その設定などを紹介します。
プラグインXML Sitemapsの状況(2022年4月18日現在)
XML Sitemaps(旧Google XML Sitemaps)は、サイトのXMLサイトマップをGoogleへ通知するのに多くの方がSEO強化として使っているプラグインですが、公式ディレクトリから削除されています(2022年4月18日現在)。
私もこのサイトを含む3つのサイトで使用中で、サイトマップのサーチコンソールへの送信は問題なく継続されているとはいえ、気になりますよね。
公式サイトを見ると以下のように表示されています。プラグイン名と作者が元と変わっているような・・・。元の作者名は貢献者として記載があるので所有者が変わっているようですね。
This plugin has been closed as of April 6, 2022 and is not available for download. This closure is temporary, pending a full review.
google-sitemap-generator
2022年4月6日に削除されたが一時的なもので現在レビュー中の旨の記載があります。
画面右の情報によると1週間前にアップデートされ、最新のワードプレスversion5.9.3に対応したようですが、レビュー中なので削除されたようです。大幅な更新があったのでレビュー終了まで削除されている、ということでしょう。
更新内容はこちらで確認できます。XSS対応などセキュリティ向上のアップデートが含まれています。ということは現在使用中のバージョンにはセキュリティ上のリスクがあるということになります。
そこで私は、とりあえず別のプラグインに変更することにしました。選んだのはXML Sitemap&Google Newsです。
(2022年5月30日追記)
公式サイトを見ると、XML Sitemapsは2022年5月25日に再リリースされたようです(検証ワードプレスversion5.9.3)。しかしサポート欄を見るとけっこうな数の異常が報告されており、大丈夫か?という感じなので、XML Sitemapsに戻すのは勇気がいりますね。
幸い、私は本記事で紹介のXML Sitemap&Google Newsに切り替えてから特に問題なくGoogle Search Consoleに通知されているので、引き続きXML Sitemap&Google Newsを継続使用していきます。
プラグインXML Sitemap&Google Newsとは
XMLサイトマップをGoogleに通知してくれるプラグインです。
有効インストール数が100,000とまずまず多いのと更新もきちんとされているようなので使うことにしました。
設定はプラグインXML Sitemapsほど細かくできません。ただしGoogle Newsへの通知機能も準備されています。
ほかにもGoogle XML Sitemap Generatorというプラグインも検討してみましたが、設定がややこしそうなのでやめておきました。
XML Sitemap&Google Newsの設定画面
XMLサイトマップの設定
ダッシュボードメニューの設定>XMLサイトマップ にて設定すればよいのですが、ほかにも設定>投稿設定 や 設定>表示設定 にも設定項目があります。また、各個別投稿ページの編集画面でXMLサイトマップに含めない設定が可能です。
各設定と私の変更点を紹介します(画像はすでに私の設定です)。
設定>XMLサイトマップ
”投稿タイプ”タブ
XMLサイトマップに含める投稿タイプの設定をします。デフォルトでは投稿および固定ページの両方を含める設定になっています。
デフォルトからの私の変更点
- 投稿の分割をデフォルトの年から月に変更
- 投稿の優先度をデフォルトの0.7から0.8に変更
”タクソノミー”タブ
カテゴリーなどのタクソノミーページをXMLサイトマップに含める設定をします。
デフォルトからの私の変更点
- タクソノミーを含めるにチェック
- タクソノミーの中で、カテゴリーのみにチェック(タグはチェックなし)
”Author”タブ
投稿者アーカイブページをXMLサイトマップに含める設定ができます。
デフォルト設定からの変更はありません。
”高度な設定”タブ
通知されるXMLサイトマップのURLがわかります。(サイトのドメイン)/sitemap.xml がそのURLなので、プラグインXML Sitemapsと同じです。
ほかにもXMLサイトマップへの拡張機能があります。
デフォルト設定からの変更はありません。
設定>投稿設定
Pingサービスの設定をします。デフォルトでGoogleとBing&Yahooの両方に通知する設定となっています。
デフォルト設定からの変更はありません。
設定>表示設定
XMLサイトマップを有効化設定です。デフォルトではXMLサイトマップは有効化されていますが、Googleニュースサイトマップは有効化されていません。
またGoogleのクローラーのトラフィック回避の記述など、robots.txtへのルールの追加をすることができます。
デフォルトからの私の変更点
Googleニュースサイトマップにチェックを入れる。
私のサイトの場合はあまり関係ないかもですが、せっかくなのでGoogleニュースへの通知も有効化しました。
後日、Google Newsへの登録申請は別途必要ということがわかったので、チェックを外してGoogle News用のサイトマップ生成はしない設定に変更しました。
Googleニュースサイトマップの設定
上記の設定>表示設定 でGoogleニュースサイトマップを有効化した場合、ダッシュボードの設定>Googleニュース で設定できるようになります。ニュースに通知したいカテゴリーの限定設定などが可能です。
デフォルト設定からの変更はありません。
各個別投稿ページの設定
投稿や固定ページをXMLサイトマップに含める設定にしている場合でも、ページ毎にサイトマップから除去できる設定ができます。優先度を変えることもできます。
各ページの編集画面で、画面右の設定サイドバーで設定します。
サーチコンソールでサイトマップを送信してテスト
ここから先は、このプラグインを導入後5日目に確認したことを追記しておきます。
Google Search Consoleのサイトマップの画面を開けてsitemap.xmlを送信し、ステータスが”成功しました”と出ればOKです。
ついでに検出されたURL(上記”成功しました”の右に表示)をクリックして、除外されたページがないか確認しておきましょう。XMLサイトマップに含まれているのにindexされていないページがわかります。
noindex指定したページをサイトマップに含めてしまっていたり、正規ページをCanonical指定した元ページをサイトマップに含めてしまっている場合はここでわかるので、個別編集画面でサイトマップから除去するとよいでしょう。
デフォルトのXMLサイトマップを非生成化
ワードプレスversion5.5からデフォルトのXMLサイトマップが自動生成されるようになりました。プラグインのXMLサイトマップとバッティングするかもしれないので、非生成としておきたいところです。
サーチコンソールのURL検査でページのURLを入力して、検査結果が表示されてからカバレッジを見ると、そのページを含んだXMLサイトマップがわかります。
上の例で、・・・/wp-sitemap.xmlとあるのがデフォルトのXMLサイトマップです。あとの2つは、プラグインXML sitemap&Google Newsで作成した通常のXMLサイトマップとGoogle News用のサイトマップです。
プラグインXML Sitemapsを使っていたときはデフォルトのXMLサイトマップは検出していなかったと記憶しているのですが、プラグインを変更してから検出されているようです。
そこで次のコードをfunctions.phpに記述して、デフォルトのXMLサイトマップ生成を除去しておきました。(ワードプレス公式サイトNew XML Sitemaps Functionality in WordPress 5.5参照)
add_filter( 'wp_sitemaps_enabled', '__return_false' );
まとめ
プラグインXML Sitemap&Google Newsの設定について紹介してきました。
プラグインXML Sitemapsは一時的なクローズかもしれませんが、『セキュリティ上の問題点が解決されないまま使い続けるのは気になる』という方は代替としてXML Sitemap&Google Newsを使ってみるのもよいかと思います。あなたの参考になれば幸いです。