起業時のホームページあるある!外注してはダメなその理由
起業 開業にホームページが必須となっている昨今ですが、いざ制作する、となるとどうしたらいいのかわからないですよね。
もちろん、制作会社に依頼するのが簡単なわけですが、ネット検索には非常にたくさんの制作会社があふれていますし、非常に選択に迷うところでしょう。
起業したい、でもホームページはどうしたらよいかわからない・・・そんなあなたに断言します。
起業用ホームページはぜひ自作しよう!!
本記事では、その理由について説明していきます。
・ホームページを外注する場合のメリット・デメリットを知る
・ホームページを自作する場合のメリット・デメリットを知る
・ホームページを自作するハードルを下げる方法を知る
・起業における望ましいホームページの制作方法(まずは自作→後に外注)を知る
これらを知ることで、起業するときのホームページあるある、を避けることができます。
うまくホームページを利用して起業を成功させましょう!
ホームぺージを外注する場合
必要なもの
・制作時間 :1~3ヵ月
・制作費 :10ページ程度の場合 30~50万円
・サーバー、ドメイン:3,000~6,000円
・制作会社との各種打合せ 数回
・Web用素材の準備(画像、テキストなど)
個人フリーランスに依頼する場合は、制作時間、制作価格ともに、もう少しリーズナブルになるかもしれませんが、とりあえず、制作会社での相場としました。
必要なシステム(お問い合わせフォームやショッピングカートの設置など)の内容によっては、制作期間がさらに長くなったり、制作費も高くなります。
制作費うちわけ
ほとんどが人件費です。
人件費以外は、例えば制作ソフト維持費や事務所の賃貸費用などの固定費です。
これらを合算して、工数単価が会社毎に設定されています。
人件費は、制作会社の規模によりますが、営業やディレクター・プロデューサー・制作担当(デザイナーやコーダーなど)および間接部門(社長や事務、総務・人事・経理)の給料、ということになりますね。
割り出した工数単価から結果的に、1ページ〇〇円や5ページまでなら△△円+1ページ毎に〇〇円加算などの単価設定がされます。さらに、写真やテキストなどの素材の準備をどこまで任せるかによって別途デザイン代が発生しますので、制作費にも幅が出ます。
時間がかかるし高額だな、と思われるかもしれませんが、制作フローを知って頂ければその理由が理解できます。
制作フロー
制作会社によって若干異なりますが、概ね以下の通りです。
(依頼主の作業の必要な部分を赤字で記載しています)
①事前打ち合わせ(ヒアリング)
依頼主と制作会社とのイメージすり合わせ。
場合によっては2回実施する場合もあります。
ここをおろそかにするとあとで面倒なことになるので、打合せは議事録(通常制作会社側が記録する)を残して、事実と合意事項を確認できるようにしましょう。
(主な内容)
・サイトの目的:起業であれば、ブランディング・販売・集客など
・運用方針:更新頻度、更新方法、SEO上の狙いなど
・ボリューム・機能:
・参考にしたいサイトやイメージなど
・予算
②企画書立案前の制作期間・概算見積もり
①の直後(あるいは①と同時に)概算として提示されます。
ここで、予算とイメージが合わなければ、①に差し戻すか、別の制作会社を捜すことになることも。
③調査&企画立案
通常は、3通り程度の企画案を制作会社が提示して打ち合わせをします。
(主な内容)
・コンセプト、デザインテーマ、
・サイト構造イメージ
・作成コンテンツのボリューム/質(プロカメラマンによる撮影の有無・画像加工処理レベル、コピーライティングなど)
④正式見積もり:制作着手合意
正式見積もりに合意すれば、いよいよ本格的に制作に着手していきます。
⑤コンテンツの詳細詰め
制作にあたって、サイトの詳細を詰めて、素材の準備・作成に入ります。
依頼主がコンテンツや素材を準備する場合もあります(③企画段階打合せの合意による)
(主な内容)
・ページレイアウト
・ロゴ
・配色
・ドメイン
・その他web用素材準備(写真撮影含む)
⑥デザイン(ラフ)
(主な内容)
・ホームぺージ設計書(仕様書)作成:サイトマップ・ワイヤーフレーム・ユーザー導線・コンテンツ内容
・並行してトップページデザイン(デザインカンプ)を作成
⑦顧客によるトップページデザインチェック
ここでイメージ通りのものかどうか、必ず確認しましょう。
ここで、すんなりいくかどうかで、制作会社の力量が問われます。
(制作側も依頼主側も最も緊張するプロセスではないでしょうか)
⑧制作進行
トップページコーディング(Webページ制作)
他ページの制作(デザイン・コーディング)
もちろん、トップページ以外もデザインがあがった段階で依頼主がチェックします。
⑨顧客によるチェック(ウェブ上テストサーバーによる)
各ページ、制作毎にテストサーバーにあげたものを、制作側と顧客とでチェックします。
⑩公開準備(本ドメインへの移行&最終チェック)
⑨までで修正等なければ、いよいよ公開です。
⑪公開
⑫保守・サポート/アクセス解析&PDCA
保守・サポートに関しては、依頼主の意向で、制作会社に委託するのか決めればよいです。
以上がフローとなります。
制作会社での制作費用を安くするには?
制作フローを知ると、長期にわたる制作時間や高額と思える制作費が、こんなものだろうと思えてきませんか?
制作会社の規模にもよりますが、営業担当の他、ディレクター・プロデューサー、デザイナー、コーダー、プログラマーなど、複数の担当が各プロセスに携わり、1つのwebサイト(ホームページ)ができあがるわけです。
数十万円の製作費、1~3か月にわたる制作期間。
一番時間を要するのは、依頼主のイメージに合ったものを作成するためのヒアリング~企画立案だと思いますが、その後にも何度も依頼主にチェックしてもらいながら、必要があれば都度修正してようやく完成です。
これを安くするにはどうすればよいでしょうか?
もちろん、制作会社が無条件にディスカウントしてくれればよいのですが、実績があり、実力のある制作会社ほど、そのようなことには応じてくれません。(逆にここで簡単にディスカウントに応じる制作会社は実績がない、業績がよくない、元々適正な見積もりでない、といった可能性があります。)
したがって、物理的に工数を減らすしか、安くする方法はないのです。
具体的には
・極力、自分でWeb素材をつくって提供する
・制作手直しが発生しないよう、制作前の打合せを充分にしてイメージを合わせる
・最悪、イメージ通りのものでなくても妥協する
といったところでしょうか。
あと、個人制作会社やフリーランスに依頼すればもっと安いのでは?と思われるかもしれません。たしかに、そういった傾向はありますが、実績・力量をもった方への依頼は、やはり同様に高額になる、と考えたほうがよいでしょう。
安価で請け負ってくれるフリーランスの場合は、
・スキルの範囲(得意・不得意)を見極めて、自分の依頼ジャンル・依頼目的に合った方を選ぶ
ということに気を付ければ、品質・価格ともにリーズナブルになるかと思います。
制作会社に外注するメリット
・期待通り(あるいは期待以上)のハイクオリティのWebサイトができあがる
・目的の達成が期待できる(例えば、企業イメージを高める、集客効果、販売効果など)
といったところです。なんせ、その道のプロが、これだけのプロセスを経て制作するのですから。逆に、こうでなければ、制作会社に外注する理由は全くなくなりますよね。
制作会社に外注するデメリット
すでに課題としてあげている長い制作期間や高額な制作費用については、ハイクオリティを追求するための制作フロー上、いざ仕方がないとして、ここで起業時におけるデメリットを考えてみましょう。
起業段階では、ホームページ制作以外にも様々な課題がありますよね。
起業を成功させるためには、
・ビジネスのコアとなる技術などのアドバンテージ
・コア技術をマーケティングに変えるコンセプト
・そのためのターゲット顧客の設定
・競合と差別化するためのポジショニング
・収益をあげるポイントを設計するマネタイズ
などを考慮した戦略が必要なわけですが、起業してみると、戦略の修正が何度か発生するでしょう。一発でうまくいく天才的な人もいるかもしれませんが、普通はそうではありませんよね。
戦略の変更を余儀なくされれば、コンセプトが変わったり、ターゲット顧客が変わったり、ポシジョニングを変更したり・・・となりますから、それに合わせてホームページも変更しなければなりません。
例えば、あなたがコンサルティング会社を開業するとして
最初はなんでもやります、とターゲットを広げて集客を試みてみたけれどもうまくできない。
そこでターゲットを整体師向けのコンサルに絞ってみる、と反応がよいことがわかった。
そんな場合、ホームページもガラッと変えたくなりますよね。写真とテキストの一部を変更するだけで済めばよいですが、それでも時間と費用はかかってしまいます。
あるいは、あなたが日本酒の販売会社を起業したとして、
最初は日本の居酒屋向けの卸売販売を手掛けてみたけれど、ふとしたきっかけからインバウンド向けへの販売へターゲットを変更する、という場合も、テキスト言語を含めて大幅にホームページのリニューアルが必要となるでしょう。
制作会社に外注する場合の制作フローのことを考えてみれば、こういった事業コンセプトの転換は、また1から制作会社に依頼をかけるとの同じことになります。時間もお金もさらにかかってしまう・・・。
お金もそうですが、致命的なのは時間がかかり過ぎると、起業戦略の修正も迅速にできない。
これが外注する場合の、最大のデメリットです。
ホームページを自作する場合
必要なもの
・制作するスキル、あるいはスキルを習得する時間とお金
・制作時間:スキルによる
・制作費:ゼロ
・サーバー・ドメイン代は、外注の場合と同様3~6千円くらいはかかります。
・Web用素材の準備(画像・テキストなど)
自作するメリット
・安価ですむ(なんせ、ただですから)
・修正・手直しが迅速にできる
・制作時間は、スキル次第ともいえますが、サーバー・ドメインとWeb用素材が揃っていれば10ページ程度のものなら1日でも可能です。
自作の場合のデメリット
・制作スキルを学ぶ必要がある
・スキル習得にも時間とお金がかかる
・Web素材も全て自分で準備する必要がある
・時間をかけて自作しても、クオリティの低いものしかできない
自作の場合のデメリットを克服する
たしかに、ホームページを自作する、ということにはハードルがあるのは事実です。
しかし昨今、CMS(Content Management System)の進化により、従来必要であったWeb用言語(HTMLやCSS、Javascriptなど)を知らなくても、簡単にホームページが作成できるようになりました。
一番のお勧めCMSはワードプレスです。ワードプレスは元々ブログシステムとして有名なのですが、その拡張性と利便性から、多くの企業サイトもワードプレスを使っています。
(ご参考)サイト制作の参考にしたい!WordPressでつくられたウェブサイト50選
(ワードプレスの特徴)
・テーマというテンプレートを使えば、デザインを簡単に変更できる
・プラグインという機能拡張ツールを使って、様々な機能を簡単に追加できる(例えば、お問い合わせフォームやショッピングカート、会員ログイン閲覧など)
・ブログ機能付きのサイトを簡単に制作できる(そもそもデファクトでブログ機能がついています)
・自分でサイトコンテンツの更新が簡単にできる
・世界のWebサイトの1/3以上がワードプレスで制作されていることから、今後も機能のアップデートやテーマ・プラグインなどが更新されていくと考えられる
このようなワードプレスの利便性を活かせば、自作するハードルを大きく下げることができます
・初心者向けのセミナーを受講すれば、1日でホームぺージを制作できる
・適切なテーマを選べば、そこそこのクオリティのサイトができあがる
あと、Web用素材についてですが、写真は今やスマホでもかなり高画質のものが撮影できますし、他にフリー素材を提供するサイトがありますので有効利用するようにしましょう。
バナーへの加工やコピーライティングがどうしても苦手ということであれば、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングで委託するのも1つの方法です。1点数千円で制作してくれます(複数依頼すれば1点あたり千円くらいでやってくれる場合もあります)
ワードプレスでホームページを制作する場合は、そのデザインレイアウトはテーマに依存します。したがって、テーマが対応している範囲において、そこそこのクオリティのサイトが自作できる、と考えてください。
ただ、Webサイトのクオリティは、コンテンツありきだと思います。
コンテンツとして使用しているWeb用素材や文章が良ければ、それだけで見栄えも十分なWebサイトができあがるでしょう。
何より自作の最大のメリット・・・・短期間で何度でもただでWebサイトを制作・修正できる・・・・を活かしていきましょう。
起業後のリニューアル
こうして自作サイトを短期間で安くつくって、どんどんビジネスを立ち上げていきましょう。
そうすれば、何度でもビジネスの方向転換やチャレンジができます。いまやWebサイト(ホームページ)は、ビジネスを成功させるための大事なツールなのですから。
そして、ビジネスの方向が定まり軌道に乗れば、あらためてホームページのリニューアルを考えてもよいでしょう。そのときは、多少お金をかけて制作会社へ委託するのも、良い選択肢だと思います。
そういった場合でも、すでにあなたの作成したWebサイトがあるわけですので、制作会社とも意思疎通が非常にスムーズにいきます。あなたのビジネスのコンセプト、ターゲット、商品・サービスの内容が、そのWebサイトを見ればすでにわかるわけですから。
優れた制作会社であれば、あなたの制作したWebサイトをたたき台にして、よりブランディングや集客に優れたホームページを提案してくれるはずです。
あるいは、ホームページの制作が意外に楽しいので自作でリニューアルしたい、という場合もあるでしょう。
その場合は、HTMLやCSSなどのWeb用言語を学ぶ必要がありますが、これもさほど時間がかかるものではありませんので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
実際にできあがるWebサイト事例
ウェブチルのワードプレス制作セミナーなら、下記のようなサイトが短時間で制作可能です。
まとめ
・ホームページはワードプレスを用いて自作する
・制作スキルはセミナー受講で短時間で習得する
・起業の進捗や軌道修正に応じてホームページを自分で短時間で修正・最適化してビジネスを加速させる
・起業がビジネスとして定まり軌道に乗れば、あらためてホームページのリニューアルを考える(お金と時間をかけて制作会社に依頼するのもあり)
以上で、ホームページ制作が起業のネックになるリスクを大幅に減らすことができます。
ぜひ、起業においては、ホームページを自作しましょう。