ワードプレスversion6.0 フルサイト編集関連以外の更新内容
2022年5月24日にワードプレスversion6.0がリリースされました。
なんといってもversion5.X.Xから6.0へのメジャーアップデートなので、どれほどインパクトがあるかと思いきや、すでに5.9の段階でフルサイト編集をリリース済のこともあって、フルサイト編集の機能補填や使い勝手向上がメインという内容でした。
しかしながら、フルサイト編集はまだまだ使っている方は少ないと思いますので、本記事では従来テーマにとっての機能追加や改善について主なものを紹介しておきます。
ブロックのロック機能
ブロックにロック機能が追加されました。ロックを適用したブロックは以下の機能が使えなくなります。
- ブロックの移動
- ブロックの削除
- ブロックのグループ化
- ブロックのグループ化解除(グループブロックをロックした場合)
ロック機能の使い方や注意点について次の記事でまとめているので参照ください。
[[で既存記事へのリンクを呼び出し可能に
段落ブロックに [[ を入力して、サイト内の別記事へのリンクを呼び出せるようになりました。
手順は以下の通り。
- 段落ブロックに [[ を入力
- サイト内記事一覧が開く
- 記事を選択クリック
- リンク付き記事タイトルが表示される

以下のリンクはこの方法で作成したものです。
リスト表示で一括選択してブロックを移動
リスト表示で複数のブロックを一括選択して移動できるようになりました。
手順は以下の通り。
- 画面左上のリスト表示用ボタンをクリックしてリスト表示
- 複数のブロックを一括選択
(Shiftキーを押しながら一番上と一番下のブロックをクリック) - ドラッグ&ドロップで移動

”横並び”ブロックと”縦積み”ブロック
デザインカテゴリーの中に”横並び”ブロックと”縦積み”ブロックが新設されました。

といっても横並びブロックは、version5.9で導入された”行”ブロックが改名されたもので完全な新設ではありません。横並びブロック(旧行ブロック)の使い方はこちらの記事を参照ください。
実は横並びと縦積みブロックはグループブロックからの派生ブロックで、この3つのブロックの設定サイドバーを見てわかるようにお互い変換できるようになっています。

グループブロックで横並びや縦積みレイアウトへの変換
グループブロックに従来のレイアウト以外に、『横並びへ変換』『縦積みへ変換』と2種類のレイアウトへの変換機能が追加されました。
この変換ではフレックスボックスがグループブロックに適用されるので、グループブロック内に配置したブロックの配置揃えも使えます。
詳しくはこちらの記事を参照ください。グループ・横並び・縦積みの違いも紹介しています。
カバーブロックで背景画像にアイキャッチを選択可能に
カバーブロックの背景画像にアイキャッチ画像を選択可能となりました。もちろん、その記事のアイキャッチ画像が設定されていることが前提です。
タグクラウドブロックで文字サイズの変更
タグクラウドブロックで、文字サイズの最大と最小を設定できるようになりました。
例えば以下のように最大・最小とも同じサイズに設定することもできます。

色の透過率の設定が可能に
色設定のできるブロックにおいては、透過率も設定できるようになりました。従来のようにカラースライダー(またはカラーパレット)で色を設定後に透過率をスライダーで調整できるようになります。
例えば段落ブロックの背景色で、透過率を設定する手順は次の通りです。
①~③で従来通り色を設定し、④で透過率を調整します。
- 段落ブロックの設定サイドバーで背景色をクリック
- 色の表示部をクリック
(またはカラーパレットで色選択後に色の表示部をクリック) - カラースライダーで色を設定
(すでにカラーパレットで色選択済なら不要) - 透過率をスライダーで調整

透過率を設定しない場合のカラーコードは#rrggbb と6桁の16進数ですが、透過率を設定すると#rrggbbαα と8桁になります。末尾の2桁ααで256段階の透過率を表します。
例えば、カバーブロックで画像上の段落ブロックの背景色を透過させると次のようになります。

表現の幅が広がりますね。
ブロックスタイルのプレビュー表示が変更
これは機能追加というより変更です。
ブロックスタイルが登録されているブロックでは、画面右の設定サイドバーでスタイルのプレビューが表示されていましたが、これがスタイルのタイトル表示となりました。

スタイルのタイトルにマウスオーバーすると、プレビューが表示されます。

多くのスタイルが登録されているブロックだと、このほうが使い勝手がいいですね。今後ブロックテーマが普及されるとブロックの内容で差別化するテーマが増えるでしょうから、それを見越してのことかと思います。
まとめ
従来テーマに関連するものとしては、今回紹介したもの以外にも変更点はありますが、実際に私が使うだろうというものを独断でピックアップしました。
フルサイト編集(ブロックテーマ)関連の機能については、フルサイト編集用の記事を別途書く予定です。