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Googleアナリティクス(GA4)で最初にやるべき3つの設定と確認しておくべき設定

サイトへGoogleアナリティクス4(以降GA4)を実装したら、いろいろと計測をしていくことになります。サイトへ訪れたユーザーの属性やイベント数、エンゲージメント時間そしてコンバージョン計測などです。

これらの計測はデフォルトでできるようになっているものもあれば、サイトで計測したい指標に合わせて自分で設定しないとできないものがあります。

本記事では、『どんなサイトでも最初からしておくのが推奨される』3つの設定およびその他確認しておくべき初期設定について紹介します

この記事でわかること

GA4でしておきたい3つの初期設定

  • ユーザーの年代・性別等のデータを取得するGoogleシグナル
  • データの保持期間をデフォルトの2ヶ月から14カ月に変更
  • Googleサーチコンソールとの連携

自分のアクセスを計測しない設定(内部トラフィックの除外設定)

その他デフォルト状態を確認しておきたい設定

  • 拡張計測機能
  • アトリビューション設定

変更履歴の確認方法

Googleアナリティクス(GA4)の導入がまだ、という方は次の記事を参考にしてください。

最初からしておきたい3つの設定

ユーザーの年代・性別などを取得するGoogleシグナル

ユーザーの年代、性別などの属性データは、Googleアナリティクス(UA)ではデフォルトで計測されていたと思いますが、GA4ではデフォルトでは計測対象になっていません

そこでGoogelシグナルのデータ収集をONに設定して、ユーザーの属性データを計測できるように設定しておきましょう。

1.データ収集へアクセス

①画面左下の”管理”をクリック
②”データ設定”をクリックして子メニューを開く
③子メニューの中の”データ取集”をクリック

データ収集へアクセス

2.Googleシグナルのデータ収集で”設定”をクリック

Googleシグナルのデータ収集で設定をクリック

3.Googleシグナルを有効にするで”続行”をクリック

Googleシグナルを有効にするで続行をクリック

4.Googleシグナルを有効にするで”有効にする”をクリック

Googleシグナルを有効にするで”有効にする”をクリック

5.Googleシグナルのデータ収集が有効化されたのを確認

①有効化されたのを確認(青表示でON)
②”ユーザーデータ収集の確認”を開く
③”確認しました”をクリック

Googleシグナルのデータ収集の有効化を確認

以上でユーザーの年代や性別などのデータがスタートします。

イベントデータの保持期間を2ヶ月から14カ月に変更

GA4では計測されたイベントデータが蓄積されていくわけですが、デフォルトでは2カ月間分しか蓄積されません。これを14カ月に変更して1年前とデータ比較できるようにしておきましょう

①画面左下の”管理”をクリック
②”データ設定”をクリックして子メニューを開ける
③子メニューの中の”データ保持”をクリック
④イベントデータの保持期間を14カ月に変更
(2カ月か14カ月の選択制になっています)
⑤”保存”をクリック

イベントデータの保持期間を14カ月に変更設定

以上でイベントデータの保持期間が14カ月となります。

サーチコンソールとの連携

Googleサーチコンソールへの登録がされているサイトならば、GA4とも連携しておきましょう。

1.Googleサーチコンソールのリンク画面を開く

①画面左下の”管理”をクリック
②”Search Consoleのリンク”をクリック
③”リンク”をクリック

Search Consoleのリンクを開く

2.Search Consoleプロパティを選択で”アカウントを選択”をクリック

アカウントを選択をクリック

3.管理対象のプロパティを選択

①対象のプロパティ(サイトのURL)にチェックを入れる
②”確認”をクリック

管理対象のプロパティを選択して確認

4.”ウェブストリームを選択する”へ進める

①”次へ”をクリック
②ウェブストリームの”選択”をクリック

ウェブストリームを選択するへ進める

5.対象のデータストリームを選択

①対象のデータストリーム(対象のサイトのGA4)を選択
②”次へ”をクリック

対象のデータストりームを選択

6.サーチコンソールプロパティとGA4データストリームを確認して”送信”して完了

連携を確認して送信

以上でサーチコンソールとGA4の連携は完了です。

自分のアクセスを計測しない設定(内部トラフィックの除外設定)

自分のアクセスをGA4の計測から除外しておきたい場合は、内部トラフィックの除外設定をしておく方法があります。これは指定したIPアドレスからのアクセスをGA4の計測から除外するものです。

会社であれば固定IPアドレスを使用しているので、そのIPアドレスからのアクセスを除外します。また、自宅の場合は通常自動IPアドレスなので固定されませんが、概ね3~5通り程度のIPアドレスの中から自動割り振りされるので、それらをすべて除外するよう登録すればよいでしょう。

自分のアクセスを計測から除外する方法としては、Google Chromeの拡張機能”Googleアナリティクスオプトアウト”を使う方法もあります。実際私もこの拡張機能を使っているのでGA4側では内部トラフィックの除外設定は有効化していません。

Google Chromeの拡張機能を設定できないモバイル機器などからのアクセスも除外したい場合は、GA4の内部トラフィックの除外設定をしておくとよいでしょう。

設定方法としては3ステップとなります。

  1. 除外したいIPアドレスを取得しておく
  2. GA4のデータストリームで内部トラフィックの定義をする
  3. GA4のデータフィルタで内部トラフィックの除外設定を有効化する

①除外したいIPアドレスを取得しておく

今アクセスしているIPアドレスを調べて、控えておきましょう。Googleで”IPアドレス”で検索すれば、今使用中のIPアドレスを調べることができます。

②GA4のデータストリームで内部トラフィックを定義する

1.対象のデータストリームを選択する

①画面左下の”管理”をクリック
②”データストリーム”をクリック
③対象のデータストリーム(Webサイト)をクリック

データストリームにアクセスする

2.”タグ設定を行う”をクリックする

画面の下の方にあるのでスクロールして探してみてください。

”タグ設定を行う”をクリック

3.”内部トラフィックの定義”をクリックする

①”すべて表示”をクリック
②”内部トラフィックの定義”をクリック

”内部トラフィックの定義”をクリック

4.内部トラフィックルールを作成する

①”作成”をクリック
②任意のルール名を入力(”自宅”や”自社”など)
③マッチタイプを”IPアドレスが次と等しい”を選択
④”IPアドレス”を入力(123.088.233.75など事前に取得していたもの)
⑤”作成”をクリック

※traffic_typeの値はデフォルトのinternalのままとしてください。
※複数のIPアドレスを登録したい場合は、③IPアドレス入力欄下の”条件の追加”で可能です。

内部トラフィックルールの作成

以上で内部トラフィックルールが登録されました。

登録された内部トラフィックの定義

この内部トラフィックに対して、次にデータフィルタで除外設定を有効化します。

③GA4のデータフィルタで内部トラフィックの除外設定を有効化する

1.”データフィルタ”にアクセスし”内部トラフィック”を選択

①画面左下の”管理”をクリック
②”データ設定”をクリックし子メニューを開く
③子メニューの”データフィルタ”をクリック
④”内部トラフィック”をクリック

データフィルタで内部トラフィックを選択

2.データフィルタを編集

①フィルタの状態で”有効”を選択
②”保存”をクリック

データフィルタを編集

3.”フィルタを有効にする”をクリック

フィルタを有効にする

以上で指定のIPアドレスからのアクセスは計測から除外されます。

デフォルト状態を確認しておきたい設定

以下の設定は通常はデフォルト設定のままで支障はないですが、重要な部分でもあるのでどのような設定となっているのか確認しておくのがよいでしょう。GA4の理解も進むかと思います。

拡張計測機能

拡張計測の機能を確認すれば、デフォルトでどのようなイベント計測が可能なのかがわかります。デフォルトではすべてONになってますが、GTMでより高度な計測設定をするので不要になる場合など、不要なイベントはOFFにしておくとよいでしょう。

2022年11月現在のイベントは以下の通りです。

  • ページビュー数
  • スクロール数
  • 離脱クリック
  • サイト内検索
  • フォームの操作
  • 動画エンゲージメント
  • ファイルのダウンロード

拡張計測機能の確認手順

1.対象のデータストリームを選択する

①画面左下の”管理”をクリック
②”データストリーム”をクリック
③対象のデータストリーム(Webサイト)をクリック

データストリームにアクセスする

2.イベント欄の歯車マークをクリック

イベント欄の歯車マークをクリック

3.拡張計測機能一覧が表示される

デフォルトではすべてONになっているのがわかります。ページビュー数は設定をOFFにすることができません。

拡張計測機能一覧

アトリビューション設定

アトリビューション設定とは『コンバージョンに貢献した流入元としてどこまでを紐づけするか』の設定です。

例えば”商品が売れた”というコンバージョンに対して、購入したユーザーの行動の1回目のアクセスは検索、2回目はブックマークからの直接アクセス・・・というように複数の行動を経て購入に至った場合、最後のアクセスだけでなく、その前のアクセスも貢献したとして貢献度を算出するという考え方です。

貢献度の算出に使われる機械学習のモデル(”データドリブン”)がデフォルトでは設定されていますが、これをラストクリックを貢献度とする、などの設定に変更可能です。

詳しくは公式ページを参照ください。

また貢献度算出のイベントとして何日前までを算出対象とするかも選択できます。

アトリビューション設定の確認手順

①画面左下の”管理”をクリック
②”アトリビューション設定”をクリック

アトリビューション設定

デフォルト設定のままでよいと思いますが、このような設定がされている、ということを知ることでGA4が何をしているのかの理解が少しでも深まるかと思います。

変更履歴の確認

GA4の設定の変更履歴は以下の手順で可能です。いつどの項目を自分で変更したのかがわかるので便利です。

①画面左下の”管理”をクリック
②”プロパティ変更履歴”をクリック

変更履歴の確認

まとめ

今回紹介したGA4の設定について、もう一度まとめておきます。

  1. Googleシグナル
    年代や性別などのユーザー属性データを取得するように設定します。
  2. イベントデータの保持期間
    デフォルトでは2カ月しか保持しないのを14カ月に変更します。
  3. Googleサーチコンソールとの連携
    サーチコンソールとGA4との間を行き来する必要がなくなります。
  4. 内部トラフィックの除外設定
    自分のアクセスを計測から除外します。
  5. 拡張計測機能
    計測するイベントのON/OFFが可能です。
  6. アトリビューション設定
    コンバージョンに貢献した流入元をどこまで紐づけるかを設定できます。

①②③はGA4を導入したらすぐにしておきたい設定です。④は必要に応じて設定しましょう。

また、⑤⑥は通常はデフォルト設定のままでよいですが、どのような計測をしているかを知っておくためにも確認しておくとよいでしょう。

恥ずかしながら、私自身GA4を導入した後しばらくして、性別などのユーザー属性データが取得されていないことに気がつき、いろいろ調査・実行した結果をこの記事にまとめた次第です。

GA4を導入してみたけれども、私と同じように『あれ?』と感じたあなたの参考になれば幸いです。

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