さくらサーバーでワードプレスのインストール② 独自ドメインとSSL化でインストール
※本記事は、最新の仕様に対応するために2020年11月に全面的にリライトしました。
さくらサーバーは、価格とスペックの両方を兼ね備えた、実績のあるレンタルサーバーです。スタンダードプランならワードプレス初心者には必要十分なスペックで月々500円程度ですのでお勧めです。私も複数のサイトで使用しています。
本記事では、SSL化した独自ドメインを使ってワードプレスをさくらサーバーにインストールする方法を解説します。
本作業前の前提条件(準備)
前提条件としては、さくらサーバーのスタンダードプランに契約していることはもちろんですが、準備作業としてSSL化した独自ドメインがさくらサーバーに登録されていることです。
準備作業がまだの方は、次の記事で済ませておいてください。
この記事では、money-twin.info というドメインの登録およびSSL化手順を紹介しています。
したがって本記事では続きとして、この money-twin.info にワードプレスをインストールしていきます。
あなたのドメインに置き替えて進めてください。
ワードプレスのインストール手順
手順概要
慣れれば簡単ですが、初めての方には若干長くて複雑ですので、まずは概要を説明します。
①さくらサーバーのコントロールパネルにログイン
新コントロールパネルを使用します。
②データベースを作成
ワードプレスにはデータベースが必要なので、あらかじめ作成しておきます。
データベースが必要な理由を知りたい方は以下の記事を参照ください。
③インストール先設定作業
すでに登録済の独自ドメインをインストール先に選んで設定します。
④ワードプレスサイトの情報入力
ワードプレスのダッシュボード(管理画面)にログインするための情報(ログインIDやパスワード)を入力します。
⑤常時SSL化
手順④まででワードプレスのインストールは完了しますが、最後にSSL化されたURLにリダイレクトさせるための作業をします。
手順の概要は以上です。それではいよいよ、以下に本手順を解説していきます。
ワードプレスのインストール手順詳細
money-twin.info というドメイン名でインストールしていきます。
コントロールパネルへログイン
コントロールパネルのURLです。
https://secure.sakura.ad.jp/rs/cp/
さくらサーバーと契約したときにメールで通知された初期ドメイン名およびパスワードでログインしてください。
データベースを作成
以下の手順でデータベースを作成します。
①画面中央の“データベース”をクリック
②“新規作成”をクリック
③データベース名(任意)、データベース接続パスワード(8~32文字の半角英数および記号)を入力して“作成する”をクリックする
※データベース名は任意ですが、のちにワードプレスをインストールするドメイン名と同じにしておくと、管理が楽になります。上の例では”test”というデータベース名にしていますが、インストールするドメイン名と同じ”money-twin.info”としておくとよいでしょう。
※データベース接続パスワードは、初めてデータベースを作成するときのみ入力を要求されます。のちほど、ワードプレスのインストール先設定作業でも使用するのでメモに控えておきましょう。
ワードプレスのインストール先を設定する
以下のように進めます。
①コントロールパネルのホーム画面に戻って(左メニューの“ホーム”をクリック)、画面中央の“WordPressインストール”をクリック
②登録した独自ドメインを選択します。
ここではすでにSSL化された“https://money-twin.info/”を選択します。
③データベースを選択します。
(先に作成しておいたデータベース名を選択します。今回なら“〇〇_money-twin@mysql・・・”。)
④データベース接続パスワードを入力(先のデータベース作成で入力したものです)
※インストール先URLの“サブディレクトリにインストールする”にチェックを入ると、“https://money-twin.info/〇〇/”のようにサブディレクトリにワードプレスをインストールすることができますが、通常は使わなくてよいでしょう。
ワードプレスサイトの情報入力
引き続き、画面下の“WordPressサイト情報”の入力をします。
- サイトのタイトルは、あとからでも変更可能なので適当でも構いません。
- ユーザー名は、ワードプレス管理画面へのログインIDにもなりますので、URLから連想されにくいものがよいでしょう(あとで変更は不可ではありませんが面倒です)。
- パスワードは、入力を間違うと面倒なので、メモ帳などに一度入力したものをコピーすることをお勧めします。
- メールアドレスはワードプレスからの通知を受け取るなどに使用します。
入力後、利用規約の同意にチェックを入れたら、“作成する”をクリックします。
インストール完了の確認
しばらく待てば、インストールが完了し、インストール済パッケージ一覧の中に、インストールしたワードプレスサイトが表示されます。
ここで、設置先URLがインストールしたワードプレスサイトのURL、管理画面URLがワードプレスのダッシュボード(管理画面)へのログイン画面となります。
それぞれクリックしたらサイト表示されるので確認してみるとよいでしょう。
ちなみに、ワードプレスサイトへアクセスすると、最初は必ずHello world!というデフォルト記事が表示されます。
常時SSL化
WebサイトのURLは、“https://money-twin.info/“のはずですが、実は”http://money-twin.info“でもアクセスできます。両方試してみましょう。
このように、同じドメインで、SSL化されていないサイトとSSL化されたサイトの2種類にアクセスできてしまいます。これでは、違うURLで同じコンテンツが2つ存在すると見なされ、Googleからの評価が落ちる原因となります。
対策として、リダイレクト設定をします。“httpでアクセスされた場合でもhttpsのサイトへ転送する”という設定です。これを“常時SSL化”と呼びます。
(常時SSL化の手順)
さくらサーバーの新コントロールパネルでは、簡単にサイトをリダイレクト設定できるようになりましたので、その手順を紹介します。
【1】登録ドメイン一覧表で“設定”をクリックします
【2】リダイレクト(転送)設定で“HTTPSに転送”にチェックを入れます
以上で常時SSL化は終了です。
このリダイレクト設定後では、"http“でアクセスしても
とSSL化されたサイトであるカギマークが表示され、SSL化されたURLへ転送されていることがわかります。
※注意
他の方法として“.htaccess”ファイルにリダイレクトの記述をする、とか、常時SSL化用のプラグインを導入する(さくらサーバーではプラグイン“SAKURA RS SSL”が準備されています)、といった手法があります。これらの方法を使った場合は、上記手順の“HTTPSに転送”のチェックは外してください。
チェックが入ったままだと、二重設定の状態となり、リダイレクトループという不具合が発生します。
参考までに、プラグイン“SAKURA RS SSL”を使った常時SSL化を紹介しておきます。
有効化すると、ダッシュボード(管理画面)メニューの設定の中に、SAKURA RS WP SSLという項目が表示されますので、これをクリックして、上記画像の右下部の画面にアクセスします。
ここで、画像のように2か所にチェックを入れて、『SSL化を実行する』をクリックしてください。以上で、常時SSL化が設定されます。
まとめ
以上、長きにわたりましたが、さくらサーバーでSSL化した独自ドメインでのワードプレスのインストール手順を紹介しました。
レンタルサーバーはエックスサーバーが高速で多くのアクセスにも対応可、ということで、ワードプレスのインストールでよく紹介されますが、実際、月々1000円というのはワードプレス初心者には負荷を感じるかと思います。
さくらサーバーはよくインターネットでアクセススピード遅い、という情報を目にしますが、多くが2018年4月以前にさくらサーバーと契約したサイトかと思います。2018年4月以降、PHPモジュール化が実施されかなりスピードは改善されたのです。
ちなみに2020年11月現在、この私のサイトは、2018年4月以前のモジュール化される前のスタンダードプランを使用していてスピード改善前の遅い仕様です。それでも、実際このサイトにアクセスしてみて動きが遅い、と感じることはあまりないのでは?と思います。体感してみてください。
※2021年4月以降、本サイトはカラフルボックスを使用しています。
なぜさくらからカラフルボックスへ引っ越ししたかは、次の記事を参照ください。