ワードプレス 投稿と固定ページの7つの特徴(違い)を生かしてサイトを構築しよう!
ワードプレスでページを制作するには2つの方法があります。投稿と固定ページです。ブログは投稿、それ以外は固定ページで、という覚え方もありますが、じゃあこのページはどっちを使うのがいい?なんて迷ったりしませんか?
この記事では、まずは動画で投稿と固定ページの7つ違いをお伝えし、さらに文章でも要点を解説していきます。
投稿と固定ページの違いを正確に知って、あなたのWebサイトを効率よく作成していきましょう。
投稿と固定ページの違い
早速ですが、解説動画はこちらです。
以下、動画の内容を解説していきます。
投稿と固定ページの編集エディター
投稿と固定ページの編集エディターへのアクセス方法は、それぞれ次の通りです。
投稿:ダッシュボードメニュー 投稿>新規追加
固定ページ:ダッシュボードメニュー 固定ページ>新規追加
どちらも編集エディターが開きます。ブロックエディターを使用している場合は、以下のようにページタイトルと本文入力欄が表示され、ここにページの内容を入力していきます。
投稿の編集エディター
固定ページの編集エディター
入力方法は、投稿と固定ページで違いはありませんが、実は画面右にある文書パネルに少し違いがあります。これについては、後に詳しく説明します。
投稿と固定ページの比較
投稿と固定ページの用途や特徴の比較をまとめてみました。共通事項を別にして7つの特徴を比較しています。
順に特徴を解説していきますが、最後にそれぞれの特徴を生かしたサイトマップ事例を紹介しますので、確認してみてください。
主な用途
投稿はブログ記事、固定ページはブログ記事以外に使用、が一般的な用途となります。
しかし、以下に説明するそろぞれの特徴を理解すれば、必ずしもこの分け方だけでは正しくありません。
例えば、投稿の特徴を生かして、ECサイト(amazonや楽天のようなサイトです)にあるような商品ごとの個別説明ページを作成することもあるわけです。
投稿は作成日順に並んだ一覧表が作成される
投稿は、デフォルトの設定では作成日順に並べられた一覧表が作成されます。固定ページの場合は、このような機能はありません。
投稿の一覧表は、作成日順に並んだ一覧だけでなく、カテゴリー毎、タグ毎の一覧表も自動的に作成されます。
このほか、アーカイブページと呼んでいますが(アーカイブとは”書庫”という意味ですね)、月別の投稿をまとめたもの(月別アーカイブ)や、投稿者別に投稿をまとめた一覧表(投稿者アーカイブ)も同時に作成されます。
このような特徴を考えれば、先ほど説明したように、ECサイトのような多品種の商品を扱う場合、個別の商品説明ページを投稿で作成してカテゴリーやタグを設定しておけば、多数ある商品を分類して並べたりすることが簡単にできるわけです。
固定ページはページ間を階層化できる
固定ページの特徴としては、ページ間を階層化できることでしょう。固定ページを複数登録しておけば、どのページがどのページの親ページであるかを指定することができます。
ページの親子関係を指定できるので、結果としてページ間を階層化できる、というわけですね。
もちろん、投稿にはこのような特徴はありません。投稿ページ間に親子関係はつくれず、すべて横ならび、ということですね。
投稿はカテゴリーを設定できる
投稿はカテゴリーと呼ぶグループ分け(分類)ができるようになっています。投稿記事が増えてきた場合、適切にカテゴリーが設定してあれば、ユーザーにとっても見つけやすいですよね。
またカテゴリーは、親子関係をつくることも可能です。
例えばamazonでも商品のカテゴリーとして、書籍のほか、ゲームや家電、文房具・・・のように分類されていて、さらに書籍の中も、文学・評論、ノンフィクション、ビジネス・経済・・・・のように細かく分類されているわけです。
同じように、ワードプレスの投稿も、カテゴリーの下にさらに細かくカテゴリーを設定することが可能です。
固定ページは、ページ間の階層化ができましたが、投稿はそれができない代わりにカテゴリー間を階層化できる、というわけですね。
投稿はタグを設定できる
投稿には、カテゴリーとは別にタグというものを設定することが可能です。
記事をカテゴリーとは別の切り口で分類したいときってありますよね。そんなときにこのタグという機能が便利です。
例えば、温泉宿のカテゴリーを関東地方とか九州とか地域別に分類してあった場合でも、温泉の効能別や用途別に分類できると便利ですよね。
そんときに、タグとして”美肌”とか”リウマチ”とか効能を表記しておくと、このタグ別でも一覧表を作成することが可能となります。
ただし、タグはカテゴリーと違って、階層化することができません。したがって、タグを増やし過ぎると、整理がつかなくなり、ユーザーを混乱させることにもつながります。ほどほどにしておきましょう。
もちろん、固定ページにはタグ機能はありません。
投稿はアーカイブページを作成することができる
すでに説明しましたが、投稿では月別や投稿者別(投稿者が複数の場合)のアーカイブページも自動作成されます。
固定ページではアーカイブページは作成されません。
投稿と固定ページのURL
投稿で作成したページのURLは、ダッシュボードメニューの設定>パーマリンク で設定した形式となります。
例えばもし、上のように”日付と投稿名”に設定していれば、投稿ページのURLは、
http(s)://(ドメイン名)/(西暦)/(月)/(投稿日)/(投稿タイトル)/
となります。最後の(投稿タイトル)の部分をスラッグと呼んでいますが、この部分だけでは、投稿ページを作成する編集エディターの中で編集できるようになっています。通常は、投稿名を半角英数字に編集するのがよいでしょう。
固定ページの場合は、
http(s)://(ドメイン名)/(親ページのスラッグ)/(スラッグ)/
となります。親ページが複数ある(親の親がある)場合は、/(親ページのスラッグ)/ の部分も複数となります。
投稿と同様に(スラッグ)は、固定ページを作成する編集エディター内で編集して決定します。
会社案内ページならばcompany、お問合せページならcontactのようにスラッグを半角英数で決めるのがよいでしょう。
サイトマップ事例で投稿と固定ページの特徴を知る
次は、就活サイトのサイトマップ事例です。投稿と固定ページの特徴を生かしてサイトが構築されているのがわかります。
まず、”ページ間を階層化できる”という特徴を生かして、サイトの骨組みは固定ページで作成されています(赤く表示されたページ)。
一番の上のトップページ(海外ではホームページと呼びます)、その下の会員専用ページとその子ページ群(就活ツールや募集情報とその子ページ)、就活体験の声、お問合せ、ブログ記事一覧、はすべて固定ページです。
ブログ記事一覧の下には、投稿の特徴を生かしてカテゴリーが2つ(関東、関西)、そしてそれぞれの下に投稿で個別に作成した就職募集情報が並んでいます。
就職募集情報は、常に新しいものが更新されていきますから、作成日順に並べることができる投稿の機能を活かすことができます。
また、各投稿ページには、”新卒”や”中途”といったタグも設定されています。このように、カテゴリーはとは違った切り口でグループわけしたいときにタグを使うと便利ですね。
このサイトマップで改善点があるとすれば、会員専用ページにある募集情報や就活体験の声の下にも投稿で作成したページを並べた方がよいのでは?という点です。
その方が、新鮮な情報順に並べることができますし、分類もしやすいですよね。でも、すでにサイトマップ右側の就職募集情報で投稿を使用してしまっているので、デフォルトの投稿は使えません。
こんな場合には、カスタム投稿という機能を使います。カスタム投稿というのは、デフォルトで準備されている投稿とは別に、投稿と同じ機能をもったページ群を作成する方法だと思ってください。
カスタム投稿については別記事にて説明したいと思います。
投稿と固定ページの編集エディターの違い
最後に、投稿と固定ページの編集エディターの違いを確認しておきましょう。
すでに説明したように、タイトルと記事本文入力は同じですが、エディター画面右側の文書パネルの内容に違いがあります。
投稿のほうには、”カテゴリー”と”タグ”がありますが、固定ページにはありません。
また、固定ページでは、”ページ属性”の中で、そのページの親ページを指定できるようになっています。
まとめ
投稿と固定ページの違いを解説してきました。
それぞれの特徴をひと言で表現するならば、投稿はカテゴリー等のグループ化一覧が表示できる、固定ページはページ間の階層化ができる、ということでしょうか。
それぞれの7個の特徴をもう一度確認して、うまくWebサイトの作成に生かしましょう。
- 投稿はWebサイトでブログ記事、固定ページは以外の用途に向いている
- 投稿は作成日順に並べた一覧表が作成される
- 固定ページはページ毎に階層化できる
- 投稿はカテゴリーが設定できる。カテゴリーは階層化できる。
- 投稿はタグが設定できる。
- 投稿はアーカイブページ(月別や投稿者別一覧)が作成される。
- URL形式はそれぞれ異なる。投稿は、設定>パーマリンク設定 で形式を指定する。固定ページは、親ページもURLに反映される。