テーマカスタマイザーの違いを知ろう! デフォルトテーマvsおすすめテーマ
ワードブレスにおいてテーマは、ひと言でいえばデザインテンプレートの役割をします。
ページ内のレイアウト(1カラム、2カラム、3カラム)や記事一覧ページの各記事表示レイアウトなど、サイトの基本レイアウトのほか、配色やフォントなど、サイトデザインの基本的な設定はテーマで決まることになります。
これらのデザインは、テーマカスタマイザーというところで、ある程度の変更・設定ができるようになっていますので、自分のつくりたいサイトデザインに仕上げていくのも、ワードプレスの楽しいところですね。
ただ、このテーマカスタマイザーで変更設定できる範囲も、選択するテーマによって、ずいぶん違うのです。
そこで本記事では、公式デフォルトテーマとおすすめ無料テーマとで、カスタマイズできる項目数を比較して、デザイン変更設定ができる範囲の比較をいたします。
ワードプレス初心者の方でも、テーマでできるデザインの範囲がテーマごとにどの程度違うのかを知ることができるでしょう。
ワードプレスを始めたばかりで、これからテーマを選定していく段階、という方は、テーマでできるカスタマイズ範囲をイメージをするためにぜひ参考にしてください。
比較するテーマ
今回は、公式デフォルトテーマとしてTwenty TwentyおよびTwenty Seventeen、
無料テーマの代表的なおすすめテーマであるLuxeritasとLightning
を取り上げてテーマカスタマイザーで設定できる項目数を比較していきます。
ちなみにテーマカスタマイザーというのは、
ダッシュボードメニューの 外観>カスタマイズ の中で設定できる項目をいいます。
公式デフォルトテーマのカスタマイズ項目数
Twenty SeventeenおよびTwenty Twentyのテーマカスタマイザー項目です。
Twenty Seventeenは7項目、Twenty Twentyは9項目のカスタマイズが可能です。
テーマLuxeritasのカスタマイズ項目数
Luxeritasのテーマカスタイザー項目は次の通りです。
Luxeritasの場合は、33項目がテーマカスタマイザーで可能です。デフォルトテーマに比較すれば、デザインのカスタイズ範囲が非常に多いことがわかりますね。
実は、Luxeritasの場合は、テーマカスタマイザー以外に、いろいろと設定できる機能があります。
ダッシュボードメニューの中の、”Luxeritas” から設定できるようになっています。
上記のように、SEO、SNS関連(OGP)やAMP、PWAといった高速化フォーマット対応、より高速にするための圧縮・高速化の設定など、さまざまな機能が準備されていることがわかります。
Luxeritasはこのように、無料であるにもかかわらず高機能で、デザイン的にはシンプルですので使いやすく、ヘタな有料テーマよりも優秀です。私のこのウェブチルのサイトでも使用中です(2020年11月現在)。
なお、テーマLuxeritasの使い方を詳しく知りたい方は、私の書籍で詳細に解説しています。
テーマLightningのカスタイズ項目数
無料テーマでもう一つのおすすめである、Lightningのテーマカスタイザーを見てみましょう。
Lightningは15項目がテーマカスタイザーで設定可能です。
Luxeritasほどではありませんが、無料テーマとしては多くのデザイン設定ができるようになっています。
Lightningで補足しておかねばならないのが、Lightningの場合は、テーマはデザインを担当し、機能は専用プラグインで追加する、という、本来のワードプレスのコンセプトである、テーマとプラグインの考え方に則っていることです。
最近の有料テーマやLuxeritasのような高機能テーマは、テーマがデザインだけでなく、多くの機能も持つように設計されていますので、設計コンセプトが異なるのですね(次の記事を参照ください)。
したがって、Lightningの場合は、専用プラグインVK All in One Expansion Unit とセットでその機能を考えておくのが妥当でしょう。
このVK All in One Expansion Unitをインストール・有効化すると、次の機能が追加されます。
メイン機能としてSEO関連やSNSの設定など、10項目の機能が使えるようになります。また、10項目には入っていませんが、カスタム投稿タイプが設定できるようにもなります。
カスタム投稿タイプというのは、”固定ページ”でもなく”投稿”でもない、第3のページ制作機能で、そのサイト専用の投稿機能だと考えておけばよいでしょう。
このほかLightningには、専用プラグイン”VK Blocks”というのも準備されていて、Gutenberg(ブロックエディター)の機能を強化することができます。
このようにLightningも無料でありながら、優秀なテーマです。有料のProバージョンも準備されていて、ブログサイトというよりは、ビジネス用の本格的ホームページ型のサイト構築に向いているといえるでしょう。
色に関する項目を深堀りする
このように、デフォルトテーマに比較すると、LuxeritasもLightningもテーマカスタマイザーで設定できる項目数が圧倒的に多いことがわかりましたが、項目数だけでは比較できない内容の違いもあります。
そこで、デザインとしては欠かせない、色に関する設定の中味をもう少し深堀りしてみましょう。
デフォルトテーマの色設定
まずはデフォルトテーマです。テーマカスタマイザーの”色”をクリックすると色の設定ができるようになっています。
Twenty Seventeenは、”配色”と”ヘッダーテキスト色”の2項目が設定できます。
”配色”では、デフォルトでは”ライト”が選択されて全体に白基調のサイトカラーになっているのですが、”ダーク”を選択すると背景色が黒に変化し、黒基調のサイトに変わります。”カスタム”を選択すると、白基調のままでページ内の見出しや公開日時などのメタ情報に好みの色をつけることができます。
”ヘッダーテキスト”では、ヘッダー内の文字(サイトタイトルとキャッチフレーズ)の文字色を設定できます。
Twenty Twentyでは、”背景色”と”メインカラー”の2項目が設定できます。
”背景色”は、ページ全体の背景色です。”メインカラー”では、カテゴリータイトルやリンクボタンの色などを設定できます。
テーマLuxeritasの色設定
Luxeritasの色設定は、テーマカスタマイザーの中の”文字色”と”背景色/枠染色”で設定することができます。
”文字色”も”背景色/枠染色”も、それぞれエリアごとに細かく設定できるようになっています。
例えば文字色は、メインコンテンツ内の文字色のほか、ヘッダー、フッター毎に文字色・リンク色・ホバー色を設定することができます。
リンク色というのは、リンク先が設定されているテキスト(クリックするとリンク先へ飛びます)、ホバー色というのは、リンク先設定のあるテキストにマウスオーバーしたときに変化する色のことです。
背景色/枠染色も、全体領域、コンテンツ領域、サイドバー領域毎に、背景色とその枠の色を設定することができます。
このように、Luxeritasでは、デフォルトテーマに比較すると、項目数が多いだけでなく、設定できる内容も細かくできるようになっているのがわかります。
※上記には含めませんでしたが、LuxeritasでもTwenty Seventeenと同じく、サイト全体を白基調、黒基調の選択設定ができるようにもなっています(テーマカスタマイザーの”全体レイアウト”で設定します)。
テーマLightningの色設定
Lightningの色設定は、テーマカスタマイザーの”色”と”Lightningデザイン設定”から設定することができます。
サイト全体の背景色のほか、キーカラーでは各所に使われるメインパーツの文字色、リンクテキストカラーではリンク色やホバー色も設定できるようになっています。
Luxeritasのように、エリア毎に細かく設定できるようにはなっていませんが、デフォルトテーマよりは多く設定できるようになっています。
まとめ
デフォルトテーマおよびLuxeritas、Lightningを取り上げて、テーマカスタマイザーで設定できる項目数や機能設定の違いを比較してみました。
また、同様の項目に関する比較として、色設定に関しても深堀りして比較してみました。
その結果、テーマによって、カスタマイズできるデザインの範囲は非常に異なる、ということがわかって頂けたのではないでしょうか?
ここで取り上げたLuxeritasは、無料でありながらテーマでカスタマイズできる範囲も広く、高機能であることがわかりますが、有料テーマの中には、さらに細かくデザイン設定できるテーマも存在します。
カスタマイズできる範囲が広く、高機能であればあるほど、サイト設計の自由度は広がりますが、その分、使いこなすのは難しくなります。
また、必要以上に(使うことのない機能が満載の)高機能なテーマは、宝の持ち腐れとなるだけでなく、テーマそのものの動作が重く、サイト表示スピードも遅くなってしまう、というデメリットも出てきます。
そういう意味では、私は、ブログ用テーマとしてはLuxeritasは非常におすすめしています。より高機能なテーマを希望する場合は、あなたの目的に応じて必要な機能が何なのか、を考えてみるのがよいでしょう。
このほかテーマの選定においては、次の記事も参考にしてみてください。