ワードプレス ディスカッション設定を理解してコメント欄を活用しよう
ワードプレスでは、投稿で作成した記事ページにコメント欄が標準でついています。このコメント欄にコメントが投稿された場合、どのようにサイト運営者に連絡がくるのか、ワードプレスを初めてサイト運営する方には気になるところですね。特に、いたずらコメントやスパムコメントが来たらどうしようと不安になりますよね。
そこで本記事では、コメントが投稿された場合の通知と対処方法について紹介します。
コメント欄の設定
サイト全体のコメント欄の設定は、ダッシュボードメニューの設定>ディスカッション で設定することができます。
ディスカッション設定を開くと、以下のような画面が開きます。
もしコメント欄そのものを表示させたくなければ、『新しい投稿へのコメントを許可する』のチェックを外せば表示されなくなります。
法人サイトなどでは、セキュリティ上やいたずら防止のためにコメント欄を表示させていないブログも多いですね。
しかし、”ブログを訪れてくれたユーザーとのコミュニケーションを取る”ことを目的にコメント欄を有効活用したい場合もあるかと思います。
うまく活用していきたい、でもいたずらや悪意のあるコメントが投稿されたらどうしよう、と不安な方は、このディスカッション設定を理解して活用していきましょう。
ディスカッション設定をしてコメント投稿を受けてみる
ではコメント欄を有効にして、コメントを受けた場合、どのような通知が来るか体験してみます。
以下のように設定して、実際のコメント投稿を受けた場合に届くメール通知などを見てみましょう。
設定内容について、主なところを説明しておきます(読むのが面倒なら、上記設定にした前提で次の『コメント投稿があると届くメール』に進んでください。)。
投稿のデフォルト設定
全てチェックを入れる。コメント欄が有効になり、トラックバック・ピンバックも有効になります。
他のコメント設定
『コメントの投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする』はとりあえずチェックを入れて有効にしておきましょう。
有効にすることで、多少でもいたずらコメントの抑止になります。
『ユーザー登録してログインしたユーザーのみコメントをつけれるようにする』はチェックを外します。チェックを入れると、さらに強力ないたずら抑止力となりますが、登録したユーザーしかコメント投稿できなります。
コミュニティなどを運営する場合にはいいのですが、他のユーザーの意見が聞けなくなりますので、コメント欄活用の意義も薄くなってしまうでしょう。
自分宛のメール通知・コメント表示条件
上記のように設定すると次のようになります。
- コメントがあった場合にメールで通知が来る
- 初めてのコメント投稿者に対しては、承認しないとコメントが表示されないようにできる
もし、初めてでない投稿者に対しても毎回承認待ちにしたい場合は、
『コメントの手動承認を必須にする』にチェックを入れて、
『すでに承認されたコメントの投稿者のコメントを許可し、それ以外のコメントを承認待ちにする』のチェックを外しておきましょう。
なお、メール通知がこなくても、承認待ちにはできますので、メールにいちいち届くのは嫌という場合は、
『自分宛のメール通知』の中のチェックを2つとも外しておけばよいです。その場合は当然ですが、次に説明する”コメント投稿があると届くメール”は来ません。
コメント投稿があると届くメール
コメントが投稿されると、以下のようなメールが届きます。
メールタイトルにある”モデレート”というのは、英語でmoderate="適正な" という意味ですが、ここではコメントに対して対処してください、という意味です。
承認するのか、非承認にする(ゴミ箱行き)にするのか、などの対処を決めてください、ということですね。
メール本文の中に、投稿されたコメントの投稿者と投稿本文のほか、このコメントを承認・ゴミ箱行き、スパム指定にする、といったモデレートをするためにクリックするURLが表示されています。対処方法を決めてクリックしましょう。
また、最後の”コメントモデレーション画面を開いてください”、のURLをクリックすると、ダッシュボードの中のコメントモデレーション画面へ飛ぶことができます。メール本文でモデレートを決めなくても、このコメントモデレーション画面で、各コメントに対する対処を決めることもできます。
コメントモデレーション画面
実はメール通知を有効にしていてもしていなくても、コメント投稿があった場合は、ダッシュボードメニューにその旨の表示が出ます。
ダッシュボードメニューの『コメント』のところに赤丸でコメント数が表示されるのです。
この『コメント』をクリックしたり、あるいはメール通知本文の”コメントモデレーション画面を開いてください”のURLをクリックすると、コメント一覧表のページが表示されます。これがコメントモデレーション画面です。
コメントモデレーション画面で、上のように各コメントを承認するか、ゴミ箱に入れるかなどの対処をすることができます。
承認して初めて、記事ページの下部に投稿されたコメントが表示されます。
このように、手動でコメントを承認するか否かの判断をするようにしておけば、いたずらコメントやスパムコメントをゴミ箱行きやスパム指定することができるので安心ですね。
プラグインでコメントスパム対策をしておこう
それでも、コメントスパムによる攻撃として、ロボットを使って自動投稿を連発する攻撃を受ける場合があります。
このコメントスパム対策として推奨されているのが、ワードプレスに最初からデフォルトで入っているプラグインAkismet-Anti-Spamです。しかしながら、商用目的のサイトの場合は有料となってしまいます。
そこで、お勧めのプラグインとしては、SiteGuard WP Pluginがあります。
このプラグインは、ワードプレスのダッシュボードへの不正ログインを防止するため、ログインURLを変更したり、ログイン画面に画像認識を追加するプラグインとして有名ですが、同時にコメント欄にも画像認識を追加してくれます。
コメント投稿時に画像認識を要求することで、ロボットによる自動投稿連発を抑制できる、というわけですね。
SiteGuard WP Pluginは、不正ログイン防止やコメントスパム抑制のほかにもセキュリティ強化の機能がついていますので、ぜひ活用しましょう。もちろん有料でもよければAkismet-Anti-Spamを使うほうが、より強力なコメントスパム対策になります。
まとめ
コメント欄を有効活用するためには、ダッシュボードメニューの設定>ディスカッションでコメント許可の設定をするほか、手動によるコメント承認を設定することで、事前にいたずらコメントやスパムコメントをチェックすることができます。
メールによる通知も有効にしておけば、よりタイムリーにチェックできますね。
また、コメントスパムの自動連投攻撃を抑制するためには、Akismet-Anti-SpamやSiteGuard WP Pluginを有効活用しましょう。
特に、SiteGuard WP Pluginは、無料でありながら、不正ログイン防止やその他のセキュリティ強化にも使えますので、ぜひ活用しておきたいプラグインです。