ワードプレスのさくらサーバーでのステージングと自動バックアップ
ワードプレスサイトを構築したら、必ずバックアップは取っておくようにしたいですね。
さくらサーバーでは2018年からステージングと自動バックアップが使えるようになりましたが、意外に知られていない場合があるようなので、その使い方の手順についてまとめてみました。
・さくらサーバーのワードプレス自動バックアップ機能(ステージング)を使う方法
- 1. ステージングとは
- 2. ワードプレスのステージングと自動バックアップ手順
- 2.1. 手順1 サーバーのコントロールパネルにログインする
- 2.2. 手順2 コントロールパネルから利用開始
- 2.3. 手順3 『Snapで開く』 をクリック
- 2.4. 手順4 さくらの自分のサーバーを選択
- 2.5. 手順5 『サイトを追加する』をクリック
- 2.6. 手順6 サイトを追加する 画面で以下を実施
- 2.7. 手順7 OKをクリックして進める
- 2.8. 手順8 作成確認
- 2.9. 手順9 スナップショット管理画面が表示される。『スケジュール設定』をクリック
- 2.10. 手順10 バックアップを取得するスケジュールを設定する
- 2.11. 手順11 さらにバックアップしたいサイトを追加したい場合
- 2.12. 手順12 コントロールパネルで自動バックアップ設定の確認
- 3. まとめ
ステージングとは
ステージングとは、Webサイトをコピーして一時的に別の場所に保管することです。
単なるバックアップとは違って、ステージングだとwebサイトの形で保管してある(すなわちブラウザから閲覧して見ることができる)のです。
元々のサイトは一般公開されていますが、ステージングしたサイトは、一般公開されず、アクセス許可のある者のみですので、バックアップ以外にもWebサイトを大幅リニューアルする場合の開発や検証用にも使用したりできるわけですね。
さくらサーバーでは、このステージングを決まった時間に自動的に実施する、いわば自動バックアップ機能が提供されています。
もちろんワードプレスサイトもステージング可能です。
ただし、1つのワードプレスサイトに複数のデータベースを関連づけている場合は無理のようです。
でも通常のインストールをしている場合は、サイトとデータベースは1:1のはずですので問題はないでしょう。
ワードプレスのステージングと自動バックアップ手順
それでは、さくらサーバーでのステージングと自動バックアップの手順を順に紹介していきます。
ここでは、ワードプレスサイトを自動バックアップする前提で説明します。
手順1 サーバーのコントロールパネルにログインする
バックアップしたいサイトのさくらサーバーのコントロールパネルにログインします。
手順2 コントロールパネルから利用開始
①左のメニューの中から『バックアップ&ステージング』を選んで表示される画面から
②『利用開始』をクリック
手順3 『Snapで開く』 をクリック
手順4 さくらの自分のサーバーを選択
通常は自分のサーバー1つとADD SERVERしか表示されないので、自分のサーバーを選ぶ
手順5 『サイトを追加する』をクリック
手順6 サイトを追加する 画面で以下を実施
①サイト名(任意の名前)を入力
②サイトタイプはWordPressを選択
そうすると下に候補のディレクトリが表示されるので、
③対象のディレクトリを選択
④最後に『追加』をクリック
手順7 OKをクリックして進める
OKをクリックすると
スナップショットの取得
ステージングサーバーの作成
ステージングサーバーへのスナップショットのセット
までを自動で実行してくれる
自動でスナップショットを作成中(終了するまで待機する)
手順8 作成確認
『ステージングサイトを開く』で無事作成されたか確認できる。『閉じる』で、次の管理画面へ行ける
『ステージングサイトを開く』 をクリックすると次のように対象サイトのコピー(この例ではWeb-Childrenのサイトをステージング)が作成されているのが確認できる。
『閉じる』をクリックして手順9へ。
手順9 スナップショット管理画面が表示される。『スケジュール設定』をクリック
手順10 バックアップを取得するスケジュールを設定する
ここでは毎日0-5時に設定した。
設定終了したら保存する。
手順11 さらにバックアップしたいサイトを追加したい場合
『サイトを追加する』で同じように作業すれば追加可能。
ここでは4つのサイトが設定されている。設定終了すれば右上からログアウトして終了。
手順12 コントロールパネルで自動バックアップ設定の確認
コントロールパネルの①『バックアップ&ステージング』で、設定したバックアップスケジュールを確認できる(②『バックアップ作成スケジュール』)。
まとめ
以上で、ステージングと自動バックアップ手順を説明してきましたが、操作画面はわかりやすく簡単だったと思います。
ワードプレスのプラグインでの自動バックアップもできますが、このようにサーバー側でも自動バックアップを設定しておけば、さらに安心ですね。
ステージングをバックアップ以外に使用することはあまりないかもしれませんが、例えば新しいプラグインをインストールして事前に動作確認したり、サーバーのPHPのバージョンが変更時に事前確認する、といった活用ができるのでも覚えておきましょう。